一年かけて育ったお醤油で、ニンニクの醤油漬けを仕込みました

昨年仕込んだお醤油。

今日、その最後の一本を絞りました。

豆麹、小麦、塩が、一年という時間をかけてゆっくり発酵し、熟成してできあがったお醤油。

市販のお醤油ももちろん便利ですが、自分で仕込んだお醤油には、時間が育ててくれた深い香りと旨味があります。(添加物の心配も無し!ここ大事です。)

最後の一本を前に、「今年は何を漬けようかな」と考え、畑で収穫したばかりのニンニクを漬け込むことにしました。

 

発酵の恵みと、旬の恵み

毎年初夏に収穫できるニンニク。

収穫後は風通しの良い場所でしっかり熟成させて保存できる状態に。

土の中でじっくり育ったニンニクは、香りも力強く、料理の名脇役として活躍してくれます。

そこへ一年熟成したお醤油を合わせると、お互いの旨味がゆっくり溶け合い、時間とともに味わいが変化していきます。

「発酵食品は育てる楽しみがある」

そんなことを改めて感じる瞬間です。

 

薬膳から見たニンニクの力

薬膳では、ニンニクは身体を温める性質を持ち、気の巡りを促し、元気を補う食材として親しまれてきました。

夏は暑さで体力を消耗しやすい一方で、冷たい飲み物や冷房の影響で、お腹の中は意外と冷えていることも少なくありません。

そんな時に少量のニンニクを取り入れることで、胃腸の働きを助け、食欲をサポートしてくれると考えられています。

また、独特の香り成分であるアリシンは、ビタミンB1の利用を助けることで知られています。

豚肉などと組み合わせると、夏のスタミナ料理としても相性のよい組み合わせになります。

もちろん、薬膳は「たくさん食べればよい」という考え方ではありません。

体質や体調に合わせて、適量を楽しむことが大切です。

 

手仕事は、季節を味わう時間

梅を漬ける。

味噌を仕込む。

お醤油を育てる。

そして、収穫した野菜を保存食にする。

昔は当たり前だった季節の手仕事ですが、今では少し特別な時間になりました。

だからこそ、そのひと手間がとても愛おしく感じます。

保存食を作ることは、食材を長く楽しむ知恵であると同時に、季節の移ろいを感じる豊かな時間でもあります。

 

ごきげん生活は、小さな積み重ねから

私は「ごきげん生活」とは、特別な健康法ではなく、毎日の暮らしの中にある小さな積み重ねだと思っています。

旬のものをいただくこと。

発酵食品を暮らしに取り入れること。

季節の手仕事を楽しむこと。

身体が喜ぶ食材を知り、自分の体調に合わせて選ぶこと。

そんな小さな積み重ねが、心と身体をごきげんにしてくれるのではないでしょうか。

今年も一年かけて育ったお醤油に、新しい命が吹き込まれました。

美味しく熟成してくれる日を楽しみに、季節の恵みに感謝しながら味わいたいと思います。