夢の暮らしと落とし穴

現代社会は本当に夢のように便利な社会です。

冷暖房で年中快適に暮らすことが出来て、歩かずに長距離を移動することも、季節に関係なく食べ物を手に入れることも、いとも簡単です。

ですが、私たちの身体はその便利な暮らしに全く対応できていないようです。

 

現代社会の変化に対応しきれない理由の一つとして、人間の機能が原始時代の長さに適応したままで、今の便利さに追いついていないのです。

人間の身体や脳は、長い進化の過程で環境に適応してきました。

しかし、現代社会は急速な変化が続いており、その変化に適応するための時間が十分ではありません。

たとえば、人間の身体は数百万年の間、狩猟採集の生活を送ってきた歴史がありますが、現代社会ではデスクワークや座りっぱなしの生活が一般的です。

このような生活スタイルの変化は、身体的な健康やストレス管理に影響を与え、病というかたちで現れ私たちを蝕んでいるのです。

 

 

具体的な時間軸で考えてみましょう。

人類発祥から現在までを1年にたとえると、

農耕・牧畜革命からは   1.8日
産業革命からは      4.7分
現代のライフスタイルから 2分

程度しか経過していません。

その環境の激変と、私たちの人類が長い時間かけて育まれた生命の基本設計のミスマッチが現代人につきまとう”心身の不調”の原因と考えられます。

 

人間の脳も同様に、原始的な状態から急速な変化に適応するのに時間がかかります。

例えば、ストレス反応や闘争・逃避反応は、原始的な生存本能から生まれたものですが、現代社会ではストレスの原因や解決方法が異なるため、このような反応が適切に機能しないことがあります。

また、情報過多や社会的圧力など、現代社会特有のストレス要因も、人間の脳が適切に処理できるようになるまでに時間がかかる可能性があります。

さらに、現代社会では技術の進歩や生活環境の変化が速いため、人間の進化はそれに追いつくことが難しいとされています。

例えば、人間の身体は長い進化の過程で歩行や走行に適応してきましたが、現代社会では乗り物やエレベーターなどの便利なツールがあるため、身体を動かす機会が減少しています。

これにより、運動不足や肥満などの健康問題が増加しているとされています。

 

 

総括すると、人間の身体や脳は長い進化の過程で特定の環境に適応してきましたが、現代社会の急速な変化には適応しきれない側面があります。

この適応の不足は、身体的な健康や精神的なバランスに影響を与える可能性があり、事実心身に不調を訴える人の数は年々増える一方です。

したがって、人間が健康で充実した生活を送るためには、現代社会の変化に合わせて適切な対策や生活習慣の見直しが必要とされます。

 

私たちの潜在意識に組み込まれているとも言われる「原始時代の暮らし」。

益々便利になる生活に入り込み過ぎないよう、時には古代を意識しながら生きることは健康維持にとても必要なことです。

次回は古代の暮らしを「食」から考えてみようと思います。

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました💖