精神疾患の弟

弟の病気に氣付いたのは8年ほど前。
意味不明のメールと、警察からの電話がきっかけでした。

 

重大な罪を犯してしまった。
自分は牢屋に入るしかない。
自殺も出来ないし、また迷惑をかける。
ごめんなさい。

弟からそんな内容が長々と書かれたメールが送られて来た数時間後

「弟さんが警察に保護されています。
すぐに迎えに来てください。
精神的な病気だと思いますのですぐに病院へ連れて行ってください。」

 

夜遅くのこのメールと警察の電話から、今まで経験したことの無い日々が始まりました。

 

元々人付き合いが得意ではない弟。
過去に何度も金銭トラブルを起こし、その都度尻拭いは私。
家賃を滞納し、雲隠れすることも数回。

困った時にしか連絡をしてこない
そんな弟でした。

でも、両親も他界し、頼れるのは私しかいないので、おかしなことにならない様たまたま様子をみたいと思って連絡しても、相変わらずのマイペースぶりで自分都合でしか連絡は帰って来ません。
ところが長女の高校入試が終わり、お祝いに一緒にご飯を食べようと誘ったところお祝いに駆けつけてくれました。

 

あまり会いたくない人ですが二人っきりの姉弟ですし、私が前夫と離婚した後姪っ子となる私の娘を可愛がってくれていましたので、高校生になる姪っ子の晴れ姿を見せてあげたいと思ったのです。

その時は特別変わったところは見受けられませんでした。
というか、明らかにおかしい発言や行動に私自身が慣れてしまっていたのです。
(主人はちょっとおかしいと感じていたようでした。)

 

その日からほんの3週間ほど後のメールと電話。

深夜でも車で1時間以上かかる保護先の交番まで、不安が頭をグルグル回りながら駆けつけました。

 

一体何があったのだろう。

 

警察官が出迎えてくれ、中に案内してくれました。

そこにいた弟は既に別人でした。
げっそりと痩せて目も虚ろ。
私が迎えに行っても気づいていない。

 

弟は憔悴仕切った状態で「逮捕してください」と交番に来たということでした。
小さな声でひたすら「すみません」を繰り返している様子に、初めは警察の方も薬物を疑ったようです。
話の内容と様子から精神疾患らしいとの判断で連絡をしたというお話でした。

車に乗せて我が家に着くまでの時間、不安と恐怖となぜ?という思いとで頭がぐちゃぐちゃで恐ろしく長い道のりでした。

 

翌朝、市内の精神科を受診しそのまま緊急入院となりました。
病名は重度の鬱。

 

とりあえず入院となりほっとしたのもつかの間。
この日から現在に至るまで、精神疾患の恐ろしさ、家族のあり方、自分の心の葛藤、様々なこととの戦いがスタートしました。

 

誰かの役に立つこともあるかもしれませんので、入院後の過程もまた書きたいと思います。
ひとりひとり皆違うので病状や回復に関しては参考にはならないと思います。
ですが、こんな出来事は決して特別な事ではないと知って欲しいと思います。

必要以上に相手や自分を責める必要もありません。

責めて改善することなど、何一つありません。

 

 

今まで、このことを敢えて書くことは無いと思っていました。

ですが8年経った今、私の気持ちが大きく変わる事件が起こったのです。

 

ほんの数日前

またもや警察から連絡が来ました。

「弟さんを銃刀法違反で逮捕しました。」

 

「え???」

心臓が止まるかと思いました。

 

実は8年間のうち、ここ2年ほど弟との繋がりは途絶えていました。
少しでも体に良い物をと持って行くご飯も「いらないから持って帰れ」と言われ、妄想が激しくなると「お前が裏で操作しているんだろう。本当の事を言え!」と罵りながら泣き出す弟。

次第に私が訪ねてもドアチェーンが外されることはなくなりました。

弟の見ている世界では、私は悪者なのかもしれない。
私が様子を見に行くことがストレスなのかもしれない。
アパートのドアの前まで行ってうろうろしながら、次第に声をかける勇気が出ず帰って来てしまうことが続き、「困った時になったら連絡が来るのだろう」と思うようになってしまいました。

 

片時も心から不安が取れることは無く
一方、出来ればこのまま一生会いたくない。
夫と娘たちだけで平和に暮らしたい。
強くそう願いました。

でも弟にとっての唯一の肉親は私だけ。
生きる道を作ってあげられるのは私の義務。

 

いつどんな形で今の状態の終わりが来るのか。
いつか来るその日を出来るだけ忘れていたい。
少しでも先延ばしにしたい。

そう願う2年間でした。

 

 

そしてついに、その日がやって来ました。

思ってもいなかった展開

「銃刀法違反」

全くの不意打ちでした。
同時に私の考えは全く甘いものだったと痛感しました。

 

保健所のカウンセリングの後、精神鑑定に移ることが決定し私も呼び出されました。
医師の質問に答える弟。

 

アパートの住人に行動を監視されていて心も読まれている。部屋に毒ガスを撒かれて殺そうとしているので、身の危険を感じて護身用にナイフを持ち交番に助けを求めた。
と言うことなのです。

助けを求めて来たとしても、手にはナイフ。
現行犯逮捕。

 

昔から氣が小さく大人しい性格の弟。
暴れたり、人に危害を加えたり、そんなことが出来る性格もパワーも持っていない。
困った時には唯一の肉親である私に助けを求めてくるはずだ。
そう思っていました。

それは全くもって、私の勝手な思い込みでした。

弟の世界に住む住人に一晩中監視され、殺される恐怖に怯え、身を守るために外に出た。
その時万が一道行人と目が合ったら。

恐怖のあまり相手に危害を加えていたかもしれません。

 

 

傷害事件にならなくて本当に良かった。

精神鑑定の結果から措置入院となり、これからまた新たな治療が始まります。

 

 

私は常日頃、薬の弊害のお話をしています。
薬は対処療法であり、完全治癒出来る物ではありません。
精神科で処方される薬も同じ。
治るための物ではなく、症状をコントロールするものなのです。
(これは医師も同じことをおっしゃってます。)

薬の化学成分が体内に溜まり、次の症状を産むだけのもの。
それが薬。

ですが、体に溜まった化学物質を個々の許容量以下に減らすことで「病氣」と言われる症状は抑える事ができます。
それこそが根本治療だと私は思っています。
そして、その方法は幾つか存在します。

 

 

このブログの中でもその一つの方法としてアルカリ電解水で細胞を洗い流す方法を何度かご紹介しました。
小羽田健雄博士が長年このお水が体内でどんな働きをしているかの解析と、たくさんの方を救って来た実績があります。

精神疾患の改善例もあるのですが、非常に大変な作業です。

本人が快復したい!と思わない限り難しいことです。
私も弟との8年間で痛感しています。

 

 

警察署での待ち時間の間、担当の警察官の方(とても気さくな方で場の空氣を和ませていただきました。)からいろいろお話をお聞きいたしました。
弟のようなケースは連日のようにあり、精神疾患で苦しんでいる本人と家族はどこにでもいるとのこと。
患者と家族や近所の住人とのもめごとでの通報は頻繁のようです。
近年急増しているように感じられるとのことで、その警察官の従兄弟も治療中で家族が面倒をみきれず施設に入ったとのことでした。

 

今回の一連で痛感したこと

それは「予防」しかない!ということです。

 

小さいお子さんがいるご家庭や、これから結婚するカップルの皆さんには強く言いたいです!
病の原因となる化学物質の摂取を出来るだけ控える、溜めない、そんな生活を心がけてください。
食べ物飲み物、空氣、皮膚に触れる物、などから化学物質は体内に入り込み蓄積されます。

お子さんにジュースやコーラを飲ませないでください。
お部屋にファブリーズを撒かないでください。
衣類に柔軟材は使わないでください。

 

 

近年、発達障害などの病名をつけられ投薬されるお子さんのケースもあるようです。
とんでもない話です。
前記しましたが、精神薬は脳をコントロールするためのものです。
治すものではないのです。

落ち着きのない子、奇声を発したり、友達と遊べなかったり、いろいろな子がいます。
精神疾患と呼ばれるものの前兆かもしれませんし、単なる個性かもしれませんが、どんな子も化学物質まみれの現代社会ではおかしくなっていく可能性が多いにあるというのが事実です。


とにかく全ての方々に、特にお子さんのいるご家庭では、化学物質を溜めない生活を心がけていただきたいです。
子供の時からが絶対に大事です。

 

大人になってから自分の化学物質許容量を超えて、何らかの病となった時、もしそれが精神疾患だとしたらお薬を切り離すことは非常に難しくなり、本人も家族も意思疎通が出来ない不毛の戦いが始まります。
どんなに愛する家族でも「いっそ死んでくれたら・・・」そう思ってしまうものです。
そしてそれ以上に苦しいのは本人です。


今回の事から、たくさんの人にこのお話をしていかなくてはならないと感じました。
巷のニュースでよくある無差別殺人事件などの背景には精神疾患が原因の場合も多く、私達もいつ巻き込まれてもおかしくありません。
そして、一歩間違えば犯人になってしまう可能性もあるのです。

 

 

次回はこの8年間のことと、体を変える事について書いてみようと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました💖